機動戦艦ナデシコ

Princess Of Darkness

ACT-#09 「解くべきは柵、解かざるは過ぎ去りし記憶」













イネスはコーヒーを口に運んだ。
砂糖もミルクも入れていない、ブラックのコーヒー。
鼻腔に充満する香りが、思わず溜息をつれてくる。

彼女自身、濃いブラックコーヒーを飲むのは珍しいことではない。
研究に没頭して時間が惜しいときなどはなお更の事。
しかし、今は研究に勤しんだり、まして興味のあるデータを目の前にしているわけでもない。
眼前にいるのはルリと、眠っているセレスだけだ。
ルリは無愛想な顔に不安を貼り付けて、落ち着き無い様子で眼を泳がせていた。


「いる?」


イネスが自身のコーヒーカップを少し掲げて言う。


「いいです。私苦手ですから。」


「あら、そう?」


意外と簡単に受け流されたことにも心を動かさずに、イネスはルリの手前、セレスのデスクについた。
そこだけは静謐な医務室の中にあって、別の空間にさえ思える。
小物があるわけでもなく、取り留めて汚い場所は無い。
しいて言えば、その机の主が自分の知識を深めるために使った専門書の類や聴診器、クルーのカルテがあるだけだった。
セレスは几帳面な性格なのか、診察の記録も事細かに内容が記されている。
開きっぱなしになっている2つの引き出しの下方には様々な言語の辞書が入っていて、
頻度の違いか、雑然としているのは文房具がある上の引き出しだった。


「えーと…とりあえず何処まで話していいのかしら?」


イネスが薄い困惑を漂わせながら、ルリに問うた。


「何処まで?」


困惑を同様にして返すルリ。


「ええ。」


ルリは至極キッパリと言ってのけるイネスの顔を見る。
すると、彼女は視線に気づいたかのように苦笑いを浮かべて見せた。


「…全部お願いします。」


「結構。」


クスクス笑ってイネスはコーヒーを口に運ぶ。
白いカップには真っ赤なルージュの跡が残り、不思議な大人っぽさを強調していた。
妖艶に微笑むイネスだったが、数瞬して、険しい表情に戻る。
その顔はベッドに横たわるセレスに向けられていて、少々の哀れみを含んでいるようにも見えた。
ルリはイネスの眼をおい、セレスに眼を向ける。


「…さっき、ブリッジで悶着があったわよね。」


イネスが言葉を濁して質問した。


「はい。」


現場にいたルリは迷うこともなく、答えを言った。
あんな状況には、いまだかつて出会ったことは無い。
いや、ホシノ・ルリ自体試験管の中で生を受けた子供であり、
施設で育てられていたのだから当然といえばそうなるのだろうか。
故に、実体験の不足を補うのは知識であり、仮想現実のデータ。
数式で言えば途中計算も知らずに答えを持っている…というところか。
だからこそ、彼女にとっては先刻のいざこざは衝撃的なことだった。

――今思い出しても、寒気が走る。

ルリは小さな体を揺らしたことに気づかれないよう、座りなおす動作を見せた。


「彼女が【ああ】なったとき、貴方はなんて思った?」


イネスの言葉を聴き、ルリはセレスを見据える。
すると、網膜に纏わりつくように取り付いて離れない、先ほどの光景が浮かんだ。
不快な思いをさせることしか知らないその記憶。
一瞬脳裏を過ぎるセレスの悲鳴と、その時の戦慄。
安らかな寝顔のセレスを見ているとそんなものは影を潜めてしまうが、それでも深く心に刻まれたことに変わりは無い。
焼き付けられた恐怖は色褪せることなく、眼を閉じるだけで暗闇にリフレインする。
これ以上の追憶を止めようと、ルリは首を振ってたどたどしく答えた。


「あ、ええ、ただ…いつものセレスさんらしくない…と。」


「そう、それ。」


腕を組んで不機嫌そうに述べるイネスは、盛大な溜息を吐く。
吐息には今の彼女の思考を代弁するかのように、小さな苛立ちと、不安が混ざっていた。
とても不条理な社説を聞いた後のディスカッションのように、
イネスの心中には疑問と不満が溜まっていたが、それ吐き出してしまっても、また新たな疑問が生まれいずる。


「大体、彼女はパイロットよ?それに医務室に勤務してるわ。
 おかしいと思わない?大きな衝撃に体を打たれても、怪我人の血を見ても、あんな風にはならなかったでしょ?」


少し早口に語りかけるイネスの表情は、暗い。
それは、ルリとセレスに向けられたもので、努力しても解けない方程式に頭を抱える様に似通うところがあった。
苛立ち混じりの、無力感…というべきか。


「はい、私もあんなセレスさんを見るのは初めてでした。」


重い口をようやく開いて、ルリは言葉を紡ぐ。
未だにこびり付いて離れない記憶を振り払おうとしているのか、恐々とした眼で応答していた。
イネスがルリの怯える子供の様な目をみて小さな笑みを漏らし、コーヒーを一口含む。
切り替わった苦々しい表情をそれで隠そうとでも思ったのか、多少多めに。

イネスは、悪い気はしつつもセレス・タイトという人物について調べていた。
無論、オモイカネは協力してくれなかったが。
性別は見たとおりの女性、性格は悪くないし、人当たりもよく、好かれている。
イネスが乗艦した際の手際のよさからして、パイロットとしては有能、むしろリーダーとして真価を発揮するだろう。
身体以外のデータが少ないセレスの情報を得られたのは、殆どがクルーの口からだった。

プロスに聞けば、殆どはパイロットとしての評価。
ゴートに聞けば、戦術家、格闘家としての有能さ。
フクベに聞けば、人間としての器の広さや、その他諸々。
ホウメイに聞けば、料理人としての腕前と、器量要領の良さ。
他のクルーに聞いても、容姿、そして強さ。

最後のはおおよそエステバリスの操縦のことに関してなのだろうが、イネスが疑問を持つことは無かった。
結果としては、一貫して「セレスを否定する人間がいないこと」である。
悪いところ、短所を聞いても、誰もが声を揃えて見つからない、の一言。
イネスもセレスとであったときの第一印象は鉄の美女…と思っていたのだが、それとは違う。
外見から来る内面のギャップが、セレスは大きかった。
確かに、厳しい印象を受ける雰囲気と容姿を持つため、一見して厳格そうな性格を思い浮かべてしまう。
しかし、身近に接すると、意外な一面を垣間見ることが出来た。
繊細かと思いきや、大胆なことをして見せ、
冷静と思いきや、子供のように無邪気な場面をのぞかせたり。
同姓との付き合いで赤面してしまったり。
と、まるで違う。
それが、セレス・タイトを構成している要因だろう。
近寄りがたい存在感がありながらも、なぜか信頼し敬愛してしまうような…


それは…畏怖、なのか。


セレスが見せる他人を忌避するかのような言動、挙動。
露骨とまではいかないものの、時折見せるそれは、物悲しい。
会話の最中から汲み取った他愛の無い言動に陰りを見せるように、
彼女の感情の起伏は静かながら、大きかった。
だが、クルーたちに向ける眼は、慈愛に満ちていた。
一定の距離を保つその様子は、母親のような柔和さを持っている。


「そうなると、やっぱり幼少時、人からの暴力、そして出血を受けたとみて間違いないのかしら。」


「何の話ですか?」


「…DIDとか、PTSDとかの精神的外傷、障害よ。」


ルリの、息を呑む声が聞こえた。
夜のブリッジ担当であるルリは、殆どの場合、暇つぶしで時間をすごしている。
不謹慎とはいえ、数時間も座席に着きっぱなしというのは、少女にとっては酷だ。
義務教育課程の年齢の学修は既に終了し、興味を持つ事柄に眼を向けることが出来るようになってから、
彼女は、まるで枯渇した砂漠が水を吸収するが如く、知識を得ていった。
その殆どがオモイカネのデータベースからの学習だ。
もちろん精神的外傷などという言葉は当の昔に習得済みだ。症例、原因なども。


「難しすぎたかしら?」


「知ってます。」


ふてくされた感じさえ見えるルリの呟きに、一瞬だけ幼さが覗いた気がして、イネスは短く笑った。


「簡単に言うとね。アキト君の殴打によって彼女は過去の記憶、トラウマを再体験している錯覚に陥った。
 …キーポイントは人間による物理的殴打、プラス血液といったところね。
 昔、余程のことがあったのかしら?あんなに泣いて嫌がるくらいだもの。
 死ぬ一歩手前…ってとこかしら。」


「…良く簡単にいえますね。」


「言ったでしょ?私は他人に関心が無いって。」


ルリは今まで沈んでいた目線をイネスに向けた。
やり場の無い苛立ちを織り交ぜて。
対してイネスは真正面からルリの眼を受け止め、切実な言葉を投げる。
どこか、寂しげで、哀しげな表情をしながら。
それは自分への落胆なのか、それとも、ルリに対する羨望なのか。
イネスは自分自身でも理解できなかった。
何故、こんなにも胸の奥が詰まった感覚を覚えるのだろう、と、幾ら自問自答しても、疑問の答えは見つから無かった。


「もちろん、他の要素も確めるために色々検査したけど…」


不意に、イネスはルリの刺すような視線から逃れようとして、セレスに顔を向けた。


「女性に多い原因の一つ、性的虐待を受けたような形跡もないし、何より男性恐怖症じゃないし。」


ふっ、と息を吐き出して、イネスは一呼吸おいた後、続ける。


「処女だし、変な病気も傷も無かったしね。」


―――この人は何処まで検査したんだろうか。
ルリは唐突に浮かんだ一抹の不安を拭い去ろうとするが、浮かんでは消えるそれに困惑を隠せない。


「と、なれば、やっぱり人格交代のファクターがあったとしても、虐待の記憶を再演することは無かったし。
 だから難しいのよね、患者にみられる症状も殆ど無かったし。反対に、彼女があんなことするとも思えない。
 あー、もう!」


「・・・」


堂々巡りを続けるイネスの思考。
それもそのはず、元々精神障害の診断は数年にわたって行われ、ものの1日2日で出来るものではない。
いらだたしげに声を荒げるイネスは、同時に髪を掻き毟りたいような衝動に駆られたが、何とか自制する。

情報が、足りない。
月日が、足りない。

人に関心は無い。
先に自分が言った言葉を、イネスは自分で覆そうとしていた。
これほど難解な患者は今までみたことがない。
そして、知的好奇心ではなく、感情で判断を決めかねている今の自分にも、イネスは不思議な感覚を覚えていた。

何とかして、彼女のことを知りたい。

願いとは裏腹に、セレスの詳細は一切が不明だという。
理由はわからないが、彼女自身がわかっているわけでもなく、記憶喪失でもない。
そんな現状が、イネスにはとてももどかしいものに感じられた。


「何か彼女のデータとか、無いの?過去の診断記録とか、何でもいいから。」


「地球には存在しません。もちろん火星にも。」


藁にもすがるような気持ちで尋ねたイネスの言葉を、ルリがひどく事務的な言葉でさえぎった。

ルリも、セレスのことについては調べてはいた。
名前で検索をかけても、当然の如く見つからず、オモイカネの持つ様々な手段を使おうとも、判明しなかったのである。
ネットワークというものが一般に取り入れられて既に2世紀。
その間で、人はデータで構成される存在と同等になった。
身長、体重、国籍、性別、容姿、血液型。
更には声、色素、DNA等といったものが、データであらわせるようになった。
それを管理するのは、コンピューターなどの機械である。
コンピューターにアクセスする…いわゆるハッキングを行える現在最高のAIオモイカネでさえ、探し出すことは出来なかった。
各研究機関や、公のもの、人には知られていないような組織のものまで。
イコール、存在しない人間。

過去、セレスが言い放った言葉がルリの頭に浮上する。


「存在しない…か。」


イネスがさして驚きもせずにルリの言葉を繰り返した。


「セレスさんが昔言ってました。」


ルリがイネスを見ながら口を開く。


「歳も、生年月日も、血液型も、生まれたところもわからない、って。」


ルリの顔は、無表情に妙な寂しさを映し出し、泣く寸前にも似ている。
セレスと自分は境遇がにていると、今まではそう思っていた。
だが、それは完全な思い違いだった。

ルリより、セレスのほうが『酷い』

まるでナデシコに乗ってからが人生の始まりとでも言うように、セレスの歳月は数えられている。
それまでの歳月が皆無だから、だろうか。
現在まで、ルリはセレスの過去について少なからず問うたことはあったのだが、
セレスは苦笑いを浮かべるだけで、うまくはぐらかしていた。
過去をさらすのを嫌がるかのように、まるで話そうとしない。
だから、セレスがナデシコに乗る前の話を、ルリはセレスから聞いたことがなかった。


「そして、ナデシコに来る前は、五感が正常に機能していなかった、って。」


「!」


イネスの顔が驚愕に急転した。
その表情は、現状のセレスの体とを比較してのことだろう。
五感を患っているとなれば、歩くことさえ残酷である。
見ることも、匂いを嗅ぐ事も、触れて感じることも、音を聞くことも、味を判別することもできず。
考えることと動かすことくらいしか、出来なくなる。
並の苦しみではない。文字通り「世界から何も無くなる」ような錯覚に陥るのだから。
それが、セレスにあったとするならば、今の状態は非常に稀な事になる。
五感全ての障害を克服するのは、現代の医学でも不可能に近いからだ。


「それが本当なら、彼女は世界中の奇跡と偶然の産物でしょうね。」


いまだ驚愕の覚めやらぬ口調で、イネスが言う。
その中には、セレスに対する賞賛のほかにも、どこか訝しげなものが向けられていた。




セレス・タイトとは…何者なのか、と。












火星、極冠。

火星はテラフォーミングが終了したため、生活するのに支障は無い程度にはなった。
しかし、二酸化炭素の氷に覆われていた名残か、極冠は未だ氷に覆われていた。
細かい氷の粒がブリザードとなって吹き荒れる氷原の上、エステバリスが三機、疾走していた。
二機のゼロG戦フレームが先行し、その後ろに重機動フレームが続く。
フライホイールの駆動でキャタピラダッシュをしてはいるが、
機体重量の差で、重機動フレームは先の二機に追いつけないでいた。


「はぁ、トロトロ走りやがって、どーもこの砲戦フレームってのが気にいらねぇな。」


その重機動フレームの中で、リョーコはぼやいた。


「いーなー、お前らは。いーなー。」


ない物ねだりをする子供宜しく、リョーコは一人愚痴をこぼす。
エステバリスは開発コンセプトのとおり『近距離での格闘戦』が華。
と考えているリョーコにとっては鈍重な重機動フレームなど足枷に過ぎないのだろうか。
大口径の130mmカノンを携えた巨体は、いじけ始めたリョーコをのせ、ゼロG戦フレームの背中を追いかけた。

一方、先のヒカルとイズミが乗る二機は軽快に駆けていた。
増槽を持っているリョーコの重機動フレームから距離をとりすぎるわけもなく、哨戒の2,1フォーメーションだ。
ゼロG戦フレームはエステバリスの中ではオールマイティに位置する。
だから、一番応用が利く。
陸戦フレームや空戦、重機動フレームなどは限定された戦局に特化しているだけに、役割が限定される。
その点、その場にあわせたフレームを選択できるのがエステバリスの長所であった。
宇宙での戦闘も視野に入れたゼロG戦フレームはスラスターが追加されているために、
宇宙空間での戦闘では小回りが聞き、使いやすい。

「一面の氷…氷はまいた…クックククク…」


意味不明な言葉で一人笑い始めるイズミを無視し、リョーコは通信をつなげた。


「んで、その研究所ってドコだ?」


「地図さっきから照合してんだけど研究所なんて極冠に無いよ?」


憮然とした表情のリョーコと、疑問の顔をしたヒカル。
それと戦前の火星の地図がイズミの眼前に映る。

刹那、氷の中に黒い影が流れた。


「静かに!何かいる…!」


すぐさま消えてしまった影。
イズミはそれを敵と察知した。


「だからぁ、いきなりシリアスイズミにチェンジしないでっイヤァァ!」


豹変したイズミの雰囲気に、ヒカルは苦笑を向けようとした…が。
一瞬の後、ヒカル機直前の氷が陥没した。
咄嗟に突き立てたヒカル機のブレーキフックが氷を抉って行く。
しかし、出したスピードは殺しきれず、ヒカルのエステは氷に足を取られた。
氷の粉を撒き散らして転倒するヒカルのエステ。


「むかつきぃ!」


ヒカルが悪態をついたが、それで現状がどうにかなるはずも無く。
可視範囲にいない敵の存在が色濃くなってきた。


「なんだ!?敵はドコだ、イズミ!」


リョーコに言われるまでも無く、イズミのエステのアイセンサーは左右に振られていた。
猛吹雪の中だ。肉眼で確認するのは難しいだろう。
逆に各種センサーも四方八方を万能に見渡せるわけではない。


「見えない、見てる範囲にはいない。」


頼れるのは…勘と音。
イズミは神経を研ぎ澄ます。
ヒカルと並走していたイズミ機が、今のところ敵機とは最小の距離にいる。
狙われるのは…十中八九イズミだ。

次の瞬間、イズミのエステの前の氷が砕け、氷の飛沫が舞い上がった。
反応が遅れ、イズミは木星蜥蜴の虫型…6本足に取り付かれそうになるが、
敵のどてっぱらにラピッドライフルを突きつけ、感覚でトリガーを引く。
吐き出された弾丸、火花は掠ることなく、六本足はイズミのエステを飛び越えた。
突き飛ばされた形でイズミのエステが倒れる。
イズミは倒れざまライフルを撃ったが、虫型は氷の中に消え、弾丸は厚い氷に弾かれた。


「リョーコ、御免!そっちへ!」


黒い影が、リョーコの重機動フレームに迫る。


「来る!?」


今まで重機動フレームの火力の使いどころになれていなかったリョーコは不意を付かれた形になり、
イズミの声でわれを取り戻す。
それでも、一瞬の迷いは致命的だった。
虫型の頭部センサーの間にあるドリルが、重機動フレームの足の直下を粉砕したのだ。


「うあぁああああ!!」


成す術も無く、重機動フレームは足を縺れさせ、仰向けに倒れこんだ。
シートにたたきつけられ、リョーコはまたも不覚を取る。


「くそっ、だから砲戦フレームでは…!」


悪態をつくリョーコ。
姿勢制御スラスターをいくら吹かそうと、ミサイルや大口径砲をもつ巨体だ。
足を大地に固定し、自らを適所で砲撃を行うことは出来ても、重いフレームを浮上させることは不可能。
自然落下に抗った重機動フレームは、不自然な形で氷に横たわる。
その隙を、虫型は見逃さなかった。
捕食者の如く、虫型は重機動フレームにのしかかり、頭部を向けた。
甲高い音を連れ立って、破砕用ドリルは回転を続ける。
突然の奇襲に状況把握できていなかったリョーコでさえ、現状はわかる。
重機動フレームには至近距離の装備は無く、インファイトも想定されていない。
そして、厚い氷をも砕く敵のドリルが自機のコックピットに向けられているということだ!


「お…おい待てよ!やだ、やだやだぁ!イズミ!ヒカル!」


戦慄に引き攣るリョーコの顔は、最早絶望に染まり、助けを求める声が自然と漏れた。
だが、そんな言葉等理解できるはずも無く、虫型は依然としてドリルを進めてくる。
揺らがない恐怖に…彼女は、眼を背け、叫んだ。


「…テンカワァー!!」


唐突に、耳が痛くなるほどの、金属と金属がぶつかり合う音が空を裂いた。
立ち直ったイズミのエステが、ナックルで虫型を吹き飛ばしていたのだ。
少し遅れて駆けつけたヒカル機がイズミ機の横に着き、油断無くライフルを構える。
流石の連携といったところか。
虫型は幾度目かのバウンドの後、未だ立ち上がれないでいるリョーコ機を突貫するために飛び上がった。
それは3人にとって好機だった。
地上、いくら重力が地球の2/5とは言え、重力圏で飛び上がれば、
推進力を使わないかぎり空中で動き回ることは出来ない。
敵は隙だらけだった。
苦汁を飲まされた仕返しとでも言わんばかりに、イズミとヒカルはライフルを叩き込む。
その弾丸に足を数本もぎ取られ、身じろぎした後、虫型はドリルを飛ばした。
途中の攻撃のためか、それは狙いのリョーコ機を逸れ、
リョーコ機のアイセンサーと肩部の間に突き刺さった。
苛立ちに任せ、リョーコはようやくつかんだ130mmカノンを虫型に向け、放つ。
飛び出した弾丸は虫型の中央に吸い込まれ、その体を貫いた。
130mmの弾丸のベクトルに従う中央部、その逆の末端。
そんな無様な姿をリョーコたちが見た刹那、それは爆砕した。

敵の破片が降り注ぎ、リョーコは安堵の溜息をついた。
一機の敵に不覚はとったが、撃破は出来た…。結果オーライだろう。


「…サンキュ。」


照れたような顔をしてリョーコは感謝の言葉を述べた。
横たわった重機動フレームの中、脱力してシートに体を押し付けている彼女にむけて、
イズミとヒカルは意地の悪い笑みを浮かべた。


「何おごってくれる?」


「えへへ、聞こえちゃったぁ。」


一瞬、リョーコは無意識に叫んでいた奴の名前を思い出した。
テンカワ…アキト。
リョーコは、彼の名前をこれ以上ないくらいに反芻した。
それと同時に、どうしようもない羞恥心がリョーコをとらえた。


「ちっ、違うよ…バカ!アレはもう一人いたらフォーメーションが」


「「テンカワ〜♪」」


両手を合わせてクネクネと身をよじってリョーコのまねをする二人に、
リョーコは何も言い返せなくなってしまった。


「ぬぐぅっ……(なんて…格好の付かない…くそっ。)」


言葉に詰まり、真っ赤になってうつむいたリョーコ。
現状での打開策を講じるには…少々の出費は覚悟しなければならないようだ。


「わぁったよ!奢る!奢るよ!」


「私プリンアラモード〜♪」


「…玄米茶セットよろしく。」


先ほどまで命の駆け引きをしていたとは思えない程、姦しい声が飛び交う。

そして地平線上の空では、オーロラが幻想的なカーテンを作っていた…。









「あー、わからないわからない。わからないってこんなにイライラするものなのね。」


イネスがコーヒーを飲み干して、溜息と同時に声を吐き出した。


「カルシウム不足ならコーヒーにミルクを入れることをお勧めします。」


「…あのね、私が言いたいことはそういうことじゃなくて…」


相も変わらず飽きもせず、ルリは無愛想な面構えで皮肉にも取れる言葉を吐いた。
それに対し何と言ったら良いか、それさえもわからないと言った顔でイネスはルリを見る。
無性にイライラするのは、セレスのせいだ。
セレスがおきたら小言の一つや二つ言ってやろう、等と考えるイネス。
イネスはもう一度盛大な溜息を天に向け、無気力に背もたれに身を預けた。


「なんにせよ、複雑よ…」


目頭を押さえて眼を閉じるイネスは、容姿に似合わない拗ねた声を出してみせる。

セレスは不可解だ。
イネスは学者としての見方でなくともそう感じていた。
五感を患っていた、それが回復した。
精神的外傷と思われる症状を持っている。
過去に何があったのかを判断できる材料が無い今、イネスは意味の無い予想を立てるしかなかった。
だが、そんなもので答えに行き着くはずも無い。



以前イネスはプロスに聞いた。
彼女がナデシコ乗艦当時に操縦してきた機動兵器はエステなどとは別物だと。
エステバリスは、木星蜥蜴に対抗するための兵器だ。
試作という段階から、エステバリスは20機以上の機体が存在する。
ナデシコに正式採用されているものは、エステバリスのコンセプトを全て盛り込むことが出来た機体である。
コンセプト…、それは小型であり、近接格闘能力があり…と様々なものがあり、
当初のテーマをクリアできたのがナデシコのエステバリスなのだ。
多種多様な局面に対応できるように、ナデシコのエステ、形式番号【Ast-22-D】は、
アサルトピットという脱出装置とフレームの互換による運用を可能にしている。

対して、セレスの乗っている機体は、ある意味、じゃじゃ馬を通り越して『暴れ馬』に近い。
そう呼ばれる所以は大きく上げて2つある。
一つ。プロトタイプエステバリスと名のうたれているゼロだが、
ゼロは試作されたエステバリスの20機目【Ast-20-A】に改造を施したものだからである。
セレスの使う様子を見ると、この機体は爆発的な加速力と鬼神の如き攻撃力を持っているように見える。
ましてや、パイロットが麗人である。
さぞパイロットに優しかろうと思えばその逆だ。

ゼロの性能は、本来の限界を超えている。

それに、ゼロの元であるAST−20シリーズはアサルトピットという概念が無い。
俗にノンアサルトピットタイプ呼ばれるそれは、20シリーズに限ってのことではないが。
反面、アサルトピットを排除したことによるメリットもあった。
機体剛性、強度の増大である。

逆に、アサルトピットタイプはアサルトピットとフレームの接地面のすり合わせ、強度に対して脆弱だった。
そして、AST22シリーズはエステバリスのコンセプトである軽量化の結果として、
アサルトピットを覆うフレームのカバーだけを厚めにして、フレームの装甲削減を進めざるを得なくなった。

変わって、ゼロはノンアサルトピットタイプであるから、機体剛性や強度、
それらは言うまでも無く頑強だ。
だが、Ast-20シリーズ自体はそれほどの戦術的有効性を持ち合わせていなかった。
結果として低コストで安定した性能を誇るAST-22シリーズが採用されようとする頃になると、
ノンアサルトピットタイプのプランは全て破棄されることになってしまった。
しかし、そのとき既にAST-20−Aは幾度かも知れない改造を施されていたのだ。
元の全長の1.5倍にして、ジェネレーター3基の強化による稼働時間の増加。
その恩恵で、今まで出力不足のために装備できなかったレールガンの類も搭載できるようになった。
代価としては機体重量と機体の大きさが犠牲になってしまったが、
鈍重な機体を動かすために各所に設置されたブースターのお陰で、無理やりに速度は元を上回った。

…が。

結局アサルトピットタイプには勝ることが無かった。
いや、性能面なら100%勝っているのだ。
なぜ勝れなかったのか。それは汎用性にあった。
AST-20−Aを改造した機体【AST-20-G】に強力な武装を取り付け、
AST-20-Gは【Pa-001/zero】として生まれ変わった。
しかし、その汎用性は扱いにくさ故、皆無に等しかった。
多岐にわたるアタッチメント、そして何より機体と操縦者にかかる冗談のような負荷。
磨耗が酷く、直に痛む機体。
テストパイロット達が複雑な操作系統に混乱し、急激な負荷から来るダメージによって、
テスト開始から1分もしないうちに嗚咽交じりに中止を懇願したほどだ。

二つ目。IFSの補助脳の分割が無ければ操作が困難なこと。
ゼロが廃棄された背景には、IFSの接続プロセスが複雑なことにある。
ゼロはAIを搭載せず、各パーツを含む自機の全制御をパイロットが行う。
ゼロ開発の際にオペレートIFSを持つ者の搭乗も見込まれていたが、
その人材は既にナデシコの機体オペレーターを勤めていたホシノ・ルリだけだった。
だが、ディストーションフィールドがあろうとも重力制御装置が完璧ではないゼロに、
何の鍛錬もしていない子供を乗せることは冷酷すぎるし、
与えられたロールを全う出来るとも思えない。
故にパイロットは複雑な機体操作に頭を抱えながらも、戦闘をしなければならない。

とどのつまり、ゼロは戦闘能力だけを追求した機体であり、そのために犠牲にしたものが多すぎた。
そんな、世の中の条理を無視したような機体を、調節していたとしてもセレスは軽々と扱ってみせるのだ。

ナデシコ就航時にゼロが現れたことにプロスが驚愕していたのはこのためだ。
欠陥機のレッテルを貼られていた現存最凶の機動兵器のゼロが大空を舞い、
剣をなぎ払い、拳銃でも撃つように大口径のラピッドライフルとレールガンを撒き散らし、
黒い風の如く佐世保一帯の敵の注意をひきつけたのだから。

考えがまとまらないイネスに、今まで熟考を重ねていたルリは静かに口を開いた。


「もしかしたら、今までのセレスが言ったことは全て【嘘】だったんじゃないでしょうか?」


「ん?」


ルリが静々と呟いた言葉に、イネスはピクリと反応した。


「成るほど、それなら筋は通るわね…」


全てが嘘。
そう仮定すれば、セレスの人間性は根底から揺らいでしまう。


「もしくは、何かいえない事情があったりとか。」


声音が段々と懐疑に染まっていく。
言葉を聴くイネスも疑うような仕草を見せるが、一転して苦々しい顔に戻る。
所以は、ベッドに横たわるセレスにあった。
彼女は無垢な子供を彷彿とさせるくらいに嘘を吐かない。
いや、嘘を吐くということが頭に無いのか、それとも、嘘を吐くのを拒んでいるのか。
何にせよ。


「でも、彼女が嘘を吐くような人間に見える?」


イネスには到底思いつかなかった。


「謎ばっかりですけど、正直な人だと思います。」


「そうよね。」


ルリの、断言にも近い言葉を聴いて、イネスは安堵の溜息を洩らした。

しかし、二人は知らない。
セレスの過去を。
セレスの秘密というものを。

知らぬが仏。
イネスは今までの詮索が徒労に終わったことに嘆きもしなかった。
二人の会話が途切れて間もないころ、イネスのコミュニケにコールが入った。


「あら、呼び出しだわ。」


「私は…もう少しここにいます…」


「帰りづらいって正直に言いなさいな。」


「違います…………バカッ。」


ムキになって顔を赤くして背けるルリに、イネスは苦笑を向ける。
それから、イネスは顕微鏡をちらりとのぞいた後、医務室を立ち去った。








廊下を歩き、白衣のポケットに手を突っ込んだまま、イネスは考えていた。
無駄な努力、杞憂、徒労…
馬鹿馬鹿しいとは思いながらも考えられずにはいられなかった。
検査した結果に、眼を疑ったから。
イネスは病気等の検査のためにセレスの血液検査をした。
そんなことしなくてもいいかとは思ったが、カルテにも存在しなかったのだ。
セレスのデータが。
興味本位ではないといえば嘘になる。
だが……………、結果が、異常だったのだ。










血液中のナノマシン含有量。
割合が42%超。
一般のパイロット、オペレーターのルリでさえ割合では8〜20%である。
二倍近いナノマシン含有量の血液のなかの、ナノマシン…それこそ異常だった。
加えてナノマシンの平均化。
人間の赤血球の二分の一サイズ以下のナノマシンが血漿を媒体にして活動し、
足りないところでは己を複製し、過多の場所では自らを不要物として殺す。
中でも驚くのがナノマシンの擬態能力だった。
顕微鏡の中で、絶えず変化を続けるナノマシン。
それらはまるで別種の生物のよう…

「…」

あのまま顕微鏡をのぞいていれば自身の興味を満たせたし、
採取して学会に発表、医療に利用すればノーベル賞は確定だっただろう。
しかし、それはイネス自身によって拒まれた。









「私は…【爆弾成金】の賞をもらうより、こっちのほうがいいかもね。」









そう言って彼女は自嘲的な笑みを洩らし、会議室に向かった。


















機動戦艦ナデシコACT-#09、了。








9話主犯格達の座談会(苦笑



しょうへい :
では、POD9話雑談会、はじめまっすー

メフィスト :
うい〜w

しょうへい :
さて、今回は少々詰め込みすぎて添削に力を入れてみましたがー

メフィスト :
まぁ・・・・密度が高い事に変わりは無いねぇ(爆滅

しょうへい :
うん(笑

しょうへい :
まぁ、密度も程ほどのさじ加減が大事なのさ(ぇ

メフィスト :
でも、いずれ再びお色気路線に戻るんでしょ?

しょうへい :
もちろんだ!!(絶叫

メフィスト :
ナイスだ、しょうよ!(サムズアップ

しょうへい :
それがなくて何がPODか!色気がなくてナニが女性化か!

しょうへい :
我は求め訴えたり!ギャグカモーン!オーイェーッス!

メフィスト :
イエス、サー!どこまでもついていきますぜ、旦那ぁ!

しょうへい :
着いてきたまえワトソンクン、共同だから長く書いていこう(爆死

メフィスト :
いえーす、イエースw

しょうへい :
とりあえず、テーマは「新しいパターンへのフロンティア精神ってことで」ゴーウェスト

メフィスト :
目指すはアメリカ西海岸!(違

しょうへい :
勢力を伸ばすぜー、挿絵入れるぜー(ハッスル

メフィスト :
色気入れるぜー、ギャグ入れるぜー!!(同じくハッスル

しょうへい :
外伝でも着々と着てるから、何故何ナデシコとか(ニヤリ

メフィスト :
フフフフ・・・・・・・(邪笑

しょうへい :
教えて!!瀬麗栖先生〜!(爆砕

メフィスト :
キーンコーンカーンコーン♪

メフィスト :
とまぁ、今後の方針も大体決まったところで、ここらでお開きかな?

しょうへい :
猫ホシノ(語呂合わせ

メフィスト :
あまり長くなりすぎても大変だし

メフィスト :
ああ、あのルリルリの猫スーツは・・・・・(眼が逝ってる(ぉぃ

しょうへい :
お開き>だね。

メフィスト :
それでは、

しょうへい :
んでは、これにて笑天お開きまた来週〜〜

メフィスト :
次回もナデシコPODを、皆で見よう!






あとがきー。

ども、お昼のしょうへいです。

随分と説明が多くなりがちな8話から。
眼が疲れている時や、体が疲れている時は小休止取りながらご覧ください。

随分とまったりしているような、それでもってチクチク動いているような…
物語のターニングポイントとしては、伏線をときつつ進めたいのですがね。
さて、前回の悶着からの展開としてはマズマズという感じ。
文章中の表現としては、うざったいくらい描写を入れてますが、メリハリもほしいな…
戦闘シーンなんかも解説ばっかりだし…
ついでに、ナノマシンっていうのもシリコンタイプのメカではなく、
何と言うか、一種の微生物のようなものです。
意思はなくて、「こうなったから、こうする。」みたいな概念に従うだけですけど。

それで、ゼロの設定ですが、自分なりに納得のいく形にしてみました。
話の中にちりばめてる設定をつなぎ合わせていただければ僥倖かと。
近いうちにトライアルモデルを公開するやも知れませんので。
補足すると、デルフィニウムのような機動兵器もゼロと同じようなタイプですね。
簡単にいえばコックピット兼脱出装置=アサルトピットですから。
文章中の補助脳とか分割とかって言うのも実は伏線交じりだったりします。
というより、ゼロ自体今後の伏線の一端でもありますので、設定に関しては納得できる形にしたいんです。
ただ単に「主人公が使うから最強」だとか、そういうのは嫌いですし。
なんでそんなものを使えるのかという疑問も、後で推理や憶測が結果でつながった時に
「ああ、そうだったのか。」と感心するくらいのものにしたいですね。
セレス自体、パイロットとしては最強というわけでもないし、
ただ、ブースターごちゃごちゃつけたサレナで六連+夜天光を相手にしてたし、
木連と地球の戦争を生き延びたという点も踏まえて実力がついていったという設定です。
TV1話にてIFSとはいえ行き成り素人がナデシコ就航時の囮をして見せましたしね。
端的に言えばセレスの実力は「当たり前なもの」として、考えています。
私たちからすれば「何回もテストをした」=Prince Of Darknessが「何度も戦闘をした」
みたいなものでして。
慣れって奴ですかね、経験に勝るものなしとか言われてますけど。
それと、二度目の余裕って奴ですかね。
その点に関しても比喩表現が多かったのでわかり辛いかもしれませんが、
こちらの意図したものを汲み取っていただければ幸いです。
そして、次回ですが。多分火星を離脱します。なんで多分か?
それはイネス、ルリ、セレスの場面が別になってしまったから、
それを並行して進ませる場合それだけ多くなっていくからです。
下手したら火星の話が多くなりますね。それでも、絶対に手抜きにはしません。
多少駆け足な展開になったとしても筋を通して話を進めて生きたいです。

それと、前回から続く話で申し訳ありませんが、DIDについて。

前回は話を設けないとの事でしたが、概要をば。
元々「解離性同一性障害」での「解離」っていうのは、
「痛くない」「これを受けているのは私じゃない」など、
過度の虐待時に受ける思いでもあります。
言葉が広いんで、学び次第出して生きたいのですが。
で、この解離能力というのは、実は幼少期が高いのです。
解離することによって、人格への(主人格、もしくは基礎人格)ダメージ、
崩壊を防ぐという、いわば解離は防御手段のようなものです。

で、5〜12歳という「自我のはっきりしない子供」であるから、解離能力が高く、
だから、「これは自分じゃない」と割り切って、心身の痛みから逃げようとするようです。
そのときに「人格」が出てくる場合は、子供であったり、残忍であったり、別性であったり、
様々なんですが、絶対的に「このときはこれが出てくる」というものは定まってはいないようで。
ただ、患者さんの中には「子供の人格」をもつ人がいるというのも事実です。
憶測ですが、初期人格生成時には基礎人格が願った人格、もしくは願いをかなえようとする人格が、
現れるのではないかと思っています。
それが家庭内暴力であるなら、痛みを請け負ってくれる人格。
もしくは、暴力を振るう者を排除しようとする人格。
偉そうに言っておりますが、実のところ複雑すぎて私も日々勉強中です(汗

ただ、私は小説を書くに当たって、ただの資料としてこういったものを面白おかしく描こうとしている訳ではなく、
少ない知識でも、偏見や誤解を出来るだけなくしていきたいと思っていることを此処に記します。

それでは、次回にまた会いましょう。

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送