機動戦艦ナデシコ


princess of darkness


ACT-#03 give me love?








メディカル・ルーム



「なるほど、むやみに睡眠薬を処方してはならないのか、

へぇ〜……ふぅ〜ん……ふんふん?

よし、大体出来た か……。」



今、セレスは医学の知識を徹底的に頭に叩き込んでいる真っ最中。

この職業は患者のことを最優先にする仕事だ。

だから、『間違えました』で許されない。

……が、間違っても死なないようなヤツラが居るのも事実だが。

きっとそうなったらそうなったで、


「ごめんなさぁい(はぁと)」


とでも言えば、万事解決だろう……多分。

そんなことを思いながら、彼女は今日付けで専用となった机に資料、文献を広げる。



「頼もしいねぇ、勉強かい?」



主任が、机に手を乗せて言った。

ちなみに、セレスの机は四角の小部屋(小怪我の治療室)の薬品の入っている棚の隣に置かれている。

隅にはベッドもある。



「はい、まぁそんなとこです。」



セレスは目に入りそうになった桃色の髪をかきあげた。

最初は鬱陶しいと思ったが、もう慣れたようだ。



「そうかい、パイロットも兼ねてるんだったらたまには訓練もしなよ。」



セレスの肩をポンと叩いて言う。

…ホントに面倒見がいい人だ。



「じゃ、がんばりな。」



そう言って主任は戻っていった。



「さて、勉強勉強っと。」



(そう言えば、看護婦は精神カウンセラーも兼ねているらしい。)

(精神科の勉強もしなければならないのか…)

でも、私には脇役ども(特にヤロー)の心理なんて解からないぞ?)



「…はぁ…」



セレスは誰に向ける訳でもなく溜息をつき、山積みの本や、データを見上げた。

もう既に五時間あまりが経過しているが、山は一向に減らない。

正直めんどくさい、

…なんて思ったのは何度目だろうか?

そう自問自答し苦笑しつつ、新たなページをめくった。



数分後





「終わった… 燃え尽きちゃったよ、おやっさん。



あれから数分、同じ事柄の載ってる所が多かったので、

ペラペラっと飛ばしてチラチラっと目を通した。

実に興味深いことも載っていたし、新鮮な気がしていた。

それにしても、医学とは以外と面白いものだ。

違った視点でとらえることや、発想の転換で上手く閃いた事や、

偶然で発見したなどと、意外な裏話も載っていて、何気に面白い。



「特に、失敗が成功に繋がった話なんて、私の(看護) 心を擽られる。」



今度、誰か(ガイやジュン辺り)で人体実験でもしてみよう。

そんな夢膨らむ考えのおかげで、めんどくさいが飽きは来なかったらしい。



「さて、気分転換にコーヒーでも買ってくるか…」



そう思ってメディカル・ルームを後にしようとした。



プシュ



不意にドアが開く。

そして見なれない服装の人間が入ってきた。



「動くな!」



そう言って事実2〜3名しかいないメディカル・ルームに大声を張り上げる。

セレスは、正直「はぁ?」なんて間抜けな声を出しそうになったが、記憶の糸を手繰り寄せ、過去の出来事と符合させていく。

H&K MP5A3で武装していて、レベルの低い防弾チョッキも装備している、

それ以外の装備は見うけられない点で、人数の大まかな数も掴めた。



「怪我人か……?」



少しおどけてみる。

…逆に刺激してしまったようだ。

引き金に手をかけている。

ちょっとしたお茶目なのに……冗談の通じないヤツだなぁ。

(それにしても………素人か?)

(こいつは………??)



「冷やかしなら帰れ、私は今忙しい。」



少し挑発する。



「おいおい、ちょっとアンタ…」



主任が小声で話し掛けて来る。



「食堂でお前等を拘束する、拒否は許さん。」



銃をセレスたちに向けた。





「……なめるなよ…!」




次の瞬間、セレスは、足首につけてある小刀を抜き取る。



「なっ!?」



兵が驚いて銃を構え直した。

…が…遅かった。


彼女は、MP5A3の弱点とも言える部分、

つまり、9mmパラベラム弾を撃ち出す撃針が、マガジンの上部にあるということ。

しかも、サブマシンガン…いや、銃全てに当てはまる欠点をついた。



「…はぁ!」



ガギン!



鉄が鉄を切り裂く音が聞こえる。


弱点とはMP5A3の構造を逆手に取ったことで、簡単にとは行かないが撃破することが出来る。

どう言うものかと言うと、シアーからリコイルスプリングに至るまでを切断してしまえば、

弾を撃ち出すことは出来ない、と言うことだ。

こう行った芸当は、ピストルグリップにマガジンが内蔵されているタイプでは不可能だ。

…つまり、MP5A3の構造の複雑さが仇になったわけだ。


セレスは、銃を切った後、その勢いで顎に膝蹴りを食らわせた。

兵はあっさりと泡を吹き、のびてしまった。



キノコ……もとい、ムネタケか。)



セレスは、泡を吹いて失神している兵を横目で見ながら、ブリッジへ急いだ。



「一人でこの「俺」を倒せると思ったのが運の尽きだ。」









食堂



拘束された人達が詰めるように入れられている、ここ食堂。



「………。」



皆沈黙をまもりつづけている。

静かなおかげで時計が時を刻む音まで聞こえるほどだ。

普段の喧騒は見る影も無い。



タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタ……



外の足音が聞こえた。



「な!?誰だ…」



ボゴ!



「ぐはぁ!き、貴様ぁ…」



ドサ



誰かが倒れる。



「いたぞー!」



多数の足音が聞こえる。



「くっ!見つかったか…!仕方がない、ここは後回しだ。」



ダダダダダ!


チュウン!


ボゴ!



「ぐはっ!」



タタタタタタタタタタタタタタタタタタ……



次第に足音は小さくなっていった。



「…なんだったんだ?」



アキトが近づくと、ドアは簡単に開いた。







ブリッジ



「っふっふっふ、これで二階級特進は決定ね、っふっふっふ。」



ブリッジでは、ブリッジを制圧したことに満足し、油断しすぎてるムネタケがいた。

これから来る悪夢に気づきもせず。

嬉喜揚々とした者とは、何とも滑稽な事か。

ま、確かに死ねば二階級特進なのだが。



プシュ



黒いマントを羽織ったセレスは、一直線に標的に向かう。

正確にその姿を目視出来ないムネタケ。



「あ?」



ドガァ!



「んがぁぁぁ!!」



セレスは今までのお返しと言わんばかりにありったけの力を拳に込め、ムネタケにぶつける。

5mほど吹っ飛んでやっと止まったムネタケ。

ピくりとも動こうとしない。

セレスはゆっくりとムネタケに近づいた。



「…死にたくなければ、この艦を降りろ。」



そう冷たく言い放ち、ムネタケの胸倉を掴み、その細腕で軽々と片手で持ち上げる。



「…ぐぐぐぐ…ごほごほ!」



ムネタケは、必死に手から逃れようとセレスの手を掴んだ。

しかし、それも無駄な抵抗だった。

しばらくして、ムネタケの手が、ダラリとたれる。

白目をむいて泡も吹いていた………

セレスはムネタケを容赦無く払い飛ばした。

汚物を投げ飛ばすかのように。



ダン!



飛ばされたムネタケの体がゴムまりのように弾み、力なく地面に崩れ落ちた。







食堂



プシュ



アキトが近づくと、ドアは開いた。

アキト達は意を決して一歩前に踏み出る。

…そこに広がっていたのは異様な光景だった。


数え切れないほどの銃弾の跡、転がっている人間。

あれほど自分達が恐怖していた兵たちが、今は廊下に倒れ、呻き声さえ上げていない。


血は出ていない。

しかし、その光景は生きながらも致死量のダメージを受け、昏倒して地獄の苦しみを味あわされている………

そんな感じだった。


見ているだけでも背筋がぞっとするような光景。

まるでそこに居た者達の心臓を握りつぶすような重圧だった。



「…と、とにかく、ブリッジに行かないと…。」



これは、何も自分達の場所を確保したいが為に出た言葉ではない。

かといって、敵の正体を確かめたいわけでもなかった。


そう言って廊下を歩き始める。

いつもの廊下なのに、いつもと違う気がした。


…ただ、人が転がっているだけなのに―――


そう心に思うクルー達の足取りは重かった。







ブリッジ



「軍のヤツら…。」



セレスは、ムネタケを昏倒させた後、ブリッジの兵。

ブリッジに入ってくる兵を片っ端から始末していた。


しかし、一人も殺してはいない。


セレスは、無抵抗な人間に銃を向けるのが許せなかった。

それは、過去自分にもあったことだからかもしれない。

セレスの中に、闇の皇子と呼ばれた感情がそうさせたのだろう。

その代わりといっては何だが、生き地獄を味わってもらっているが。

セレスはオモイカネにアクセスする。


すると、セレスのIFSが形を変えた。



「オモイカネ、トビウメにハッキング開始。」



しばらく沈黙が流れる。


『OK』


そう表示された後、セレスは付け加えた。



「トビウメのメインコンピュータを媒介にして地球、防衛ラインの制御プログラム に、

ハッキング、いざと言う時の為に緊急停止用のコードも取っておけ。」



プシュ



ザワザワとブリッジクルーが戻ってくる。

しかし、ブリッジクルーは今までと違うことを一つ見つけた。

そう、人が立っている。

…セレスだ。



「セレスさん!

無事だったんですか!?」



その声でセレスは振りかえる。



「お前達も無事か…」



セレスの表情が安堵に変わる。

が、しかし、それも長くは続かなかった。



ビービー!



唐突にエマージェンシーが鳴り響く。

オモイカネが表示したウィンドウにはチューリップが写っていた。



「とにかく、今は出きることをやるしかない、零式でるぞ…!」



セレスはそう言い残し、ブリッジから走り去った。







外では、急に現れたチューリップとトビウメが対峙していた。


トビウメ級や、リアトリス級などの戦艦の主砲など、

チューリップに対してみれば豆鉄砲に等しい。

無論、内部から吐き出されるバッタ等は、無尽蔵である…

故に勝てるわけがない。


だが、現在、戦艦二隻を飲みこんだチューリップは、触手のような物を出し、ウネウネとくねらせていた。

全長何十メートルにもなろうかその触手は攻撃力も凄まじかった。


紙の様に落ちていくトビウメ所属の戦闘機。

海の波に掻き消される波紋も次第に数を減らしていった。


しかし、そんな中、静かに、

そして激しい闘志を燃やした青年(バカ)が一 人…







「はぁーはっはっは!」



熱血バカこと、ダイゴウジ・ガイその人であった。

彼は悲劇にも正規パイロットとしての本職を果たしていなかった。

不慮の事故により、右足をギプスで固定されていたためだ。

だが、数時間前に骨折したのに、

本人はもう直っていると言う、

正に、人間の神秘。

ギャグキャラの特殊能力!

DG細胞(1ターンでHP・EN50%回復)のおかげだ!!(嘘です)




「やぁぁぁっと活躍の場がまわってきたぜぃ!!」



ガイは高笑いを繰り返し、口をあけているアサルトピットに乗りこむ。



「見やがれ!これがダイゴウジ・ガイ様の、初陣じゃぁ!!」



そう言ってガイは狭いコックピットの中で熱血しながらも、IFSコネクタに手を置いた。

まぁ、正規のパイロットなのでIFSは一応持っている。



「ふっ…はっはっは…」



笑いまくるガイ。

だが、かくも運命は残酷なモノなのだろうか?



「行っくぜぇぇぇ!!!」



そう言うなり、ガイは電源の入ってない磁気カタパルトからマニュアル発進を始める!

一定のペースで足音が続く、


ドシン、ドシン、ドシン…


かなり重量がありそうだ…







「あれぇ?」



ルリが素っ頓狂な声を上げる。



「どうしたの?」



ミナトがルリのほうを向き、困惑気味な少女の反応を楽しむかのように苦笑した。



「あのぉ…それが…」



ルリが言葉を詰まらせる。



「ん、なぁに?」



ミナトも興味をそそられたらしい。

シートから立ちあがり、ルリの手前のモニターを見た。



―――刹那。



「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?????」



ガイの悲鳴が轟き、とっさに一同は耳を塞いだ。

そして、ルリは冷ややかに呟いた……



「…ヤマダさん…それ…砲戦フレームです…」







「…熱血もあそこまで行くとただのアホだな…」



飽きれたセレスは零に乗りこみ、起動させていた。

そして、セレスのコックピットにアキトの顔が表示される。



「なんだ?」



セレスが手を休めずに問いかけた。



「俺が空戦フレームで先に陽動します。セレスさんはそれで触手をお願いします!」



少々捻じ曲げてしまった運命に苦笑しつつも、セレスは答えた。



「ああ、頼りにしている。」



そう言うと、ウィンドウは閉じた。



「…アレだけの質量を持ったチューリップをエステで破壊するのは無理だな…」



そう考えつつも、零のパーツを脱着し、空戦パーツと中距離戦闘用パーツに換えているセレスだった。



PA-001には、エステバリスの様にフレームはない、

だが、様々なパーツを装備する事によって多種多様な局面に対応出来るように設計されている。

サセボの戦闘ではフル装備をしていたが、

パーツは全部で数種ある。


陸戦闘用の陸戦パーツ

空力特性を特化させた空戦パーツ

エネルギー弾を使わない砲戦パーツ

ダガーやバルカンなどの近距離戦闘パーツ

ライフルや巨大なブレードなどの中距離戦闘パーツ

レールガンユニットやミサイル装備の遠距離戦闘パーツ

スピードに特化する高機動戦闘パーツなど


一見、かなりゴテゴテだと思うが、実際の所パーツの数はさして多くないのでフル装備でも運用可能なのだ。


陸戦闘用パーツは可能な限り反応性を高上させ、関節や、スプリングの強度の増大、


空戦パーツはバックパックの推進力を常に熱排出し、熱のかかるブースターを冷ます機関をまた推進力に使用する。

それゆえ半永久的な稼動が出来る。


砲戦パーツは両腰にハンドガンを装備していて、発射する時にはエステバリスのマニュピレーターがトリガーを引く仕組みになっている。

他にも両足に装備されたミサイルポッドなどがある。


近距離戦闘用パーツは、ダガーやガトリングバルカン、頭部機関砲、ラピッドライフルなどの武装。


中距離戦闘用パーツは、ライフルより一回り大きいバスタータイプの武装、それと肩のガトリングランチャー、そして、右肩に装備された対艦用の実剣がある。


遠距離戦闘用パーツは、ロングバスターレールガンユニット(L.B.R.G.U)を左肩に装備し、

頭部の横に四連装ミサイルポッドを装備している。


高機動戦闘用パーツは、各部分のスラスターの強化、ローラーダッシュ時の摩擦を想定してか、

足の裏のホバー走行が可能であり、脚部のスラスターも強化されている。


これらの装備は実体弾攻撃が多いため、木星トカゲのディストーションフィールドに対抗する兵器を想定して作られたのが推定できる。







轟音を響かせながらカタパルトをマニュアル発進するアキト。



「システムオールグリーン、零式、出るぞ!」



その後を続くセレスの零。

零の勇姿は、サセボの時のようなゴツゴツした外観ではなく、シャープで攻撃的なボディと化していた。



「空力特性が高い…」



カタパルトから零が飛び出した瞬間、背中のウィングバインダーが展開され、零は文字通り飛んだ!


そして、外では既にアキトの空戦フレームが善戦していた。



「ナックルバスター…?」



セレスは見なれぬ武装の名前を聞いて頭の上に疑問符を浮かべる。

兵器としては実用性の薄い零でも、武装くらいなら一般に使われる事もあるはずだ。


しかし、「ナックルバスター」と言う名前。

エステバリスの派生種や、スーパーエステバリス、エステバリスカスタム、ブラックサレナ、アルストロメリアなどの中でも聞いた事が無い。


形状はブラックサレナのハンドガンよりやや長く、

月面フレームのレールガンより細長い。

放熱用のフィンが両面にあり、銃身が長い。



「性能はハンドガンより良いが…これが量産されなかった理由は?」



推し量る様にしてモニターを睨み、触手に照準をあわせる。



「自分で確かめるのが手っ取り早い……か!」



そう言い、IFSに力を込めた。

刹那、2重の円は重なった!



「行け!! フィン・ファンネル!



セレスが叫んだ瞬間、ナックルバスターは零の右腕に抱えられ、左手でトリガーを引き絞った!



ズガァアアァァァン!!!!!!!!!!!



放たれた銃弾は、零の巨体を遥か後方に押し流し、チューリップへと向かった!



シュン!!!



その銃弾は触手を霞め、鋭利な刃物で切られるように横一線に切れ筋が入る!







「なるほど…そういう事か…。」



一人納得し、ナックルバスターを収納する。

つまり、ナックルバスターは反動が強すぎるのだ。

エステバリスの砲戦フレームの主兵装よりは口径が小さいものの、

ナックルバスターは毎秒5Kmという驚異的な速度を有する。

だから扱いが難しい、故に汎用性に乏しいのだ。



「面白い…!機体以上に装備もピーキーだな!」



迫る触手をひらりとかわし、対艦刀を抜き去る!

これはディストーションフィールドを貫くためのフィールドランサーの原点と言うべ きか、

フィールドランサーの要素を全て持っている。

しかし、槍状のランサーと違い、ソードは突き抜くというよりは、

叩き切ると言う方法に近い。



ザシュ!



また一つ触手を切り落とし、チューリップ本体へと迫るセレス。

しかし、決定的な一撃が足りない。



「ちぃ!やはり無理か!」



刹那、モニターが電子音を上げる、

モニターには、



『重力波エネルギー充電中』



と表示されていた。

つまり、ナデシコが起動したのだ。



「グラビティブラストじゃないと…」



しかし、ナデシコを振りかえった隙に、

触手はセレスの零を弾いた!



「くっぅぅ!」



激しい振動の中、自分を弾き飛ばした憎き敵を睨みつけ、右肩のガトリングランチャーを乱射する。

しかし、本体はびくともしない。



「ダメか!?「セレスさん!!」」



ふと横を見ると、もう一方の触手が迫ってきていた。

…とても避けられる距離では無い。



「ちっ!」



両腕をクロスさせ、防御態勢を取る。



「ゲェェェェキガン…フレアァァァァ!!!!!」



刹那―――

加速し青い疾風と化した空戦フレームが、

右腕にディストーションフィールドを発生させ、触手を切り刻んだ!

一方、予想だにしていなかった救助に困惑の色を隠せず、驚くセレス。



「やるじゃないか…!」



しかし、それがアキトだと知り


流石、過去の俺!


などと悦の入った不敵な笑みを浮かべ、機体を旋回させる!



「ではこちらも行かせてもらう!」



そう言い、再びナックルバスターを取り出すセレス。

だが、今までとは動きが違った。

一発撃つごとに機体のバネとスラスターを使い、移動しながら衝撃を吸収する。

それが連射を可能にしていた。



「ナデシコ!グラビティブラストはまだか!?」



急かすわけでも無いが、少し声のボリュームを大目にして言う。



「充填完了です、戦闘区域からの離脱をお願いします。」



コミュニケに出て来るルリは無表情ながらもそう言った。



「アキト!戦闘区域から離れるぞ、巻き添えは御免だ。」



「了解!」



威勢のいい声を放ち、アキトはセレスの後に続く。







丁度のその時、

ナデシコはチューリップを眼前にしてグラビティブラストの砲門を開け放っていた。



「チャージ120%完了、何時でも撃てます。」



「よぉっし!グラビティブラスト発射!」



ユリカが人差し指をモニターの前のチューリップに向け叫ぶと、

コンソールにおいていたルリの手がナノマシンの輝きを放ち、

グラビティブラストは空間の歪みと共に撃ち出された!

その重力波は海を二つに分け、射線上にいたチューリップを塵とし た…





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あとがき座談会






YU-KIさん(以下ゆ)「と言うか、しょうへいさんが捏造してくれれば(マテ)>あとがき」

しょうへい(以下し)「それはいけませんなぁ、>ゆーきさん」

ゆ「あとがき……ってどんな風に始めれば良いんだっけ?(ぉぃ 」

し「ゆーきさん、座談会でも良いんですけど?」

ゆ「POD、書くのに巻き込まれたYU-KIです。見たいな感じで?(爆)>あとがき 」

し「そうっす、ってか、まきこまれたんじゃないでしょーが。【苦笑」

ゆ「え?私は陰謀に巻き込まれた一般人のはずでわ?(ぉ 」

し「ってか、貴方のお陰でここまで来れたんですよぉ、3サイズも、名前も、規格案を一緒に考えたじゃないですかぁ。」

ゆ「ピピピ…ノウナイニエラーガハッセイシマシタ。データガトンデイマス(ヲイ)>しょうへいさん 」

し「俺は覚えてますよ、たしか去年の秋から冬のいつかの11時30分頃・・・」

ゆ「ちっ!そこまで正確に…(爆)」

し「てか、ふっつ〜に煩悩を分けていただいたじゃないですか 」

ゆ「―――――ぐはぁ(当時を思い出した)>煩悩を分けて 」

し「服装とかねぇ〜(邪笑)」

ゆ「………。(巫女服とか、Yシャツとか、語ったのを思い出してる)>服装とか 」

し「服装>データを取ってありますので・・・紹介しましょうかぁ?」

ゆ「いやぁぁぁぁ(笑)>紹介」

し「では、紹介させていただきますね〜(邪笑」

ゆ「わ、WAHAHAHAHAHA!!(笑うしかない)>紹介」

し「承諾と、受け取りました。(ニヤァ 」

ゆ「なぁぁぁぁぜぇぇぇぇぇ!?(笑)>承諾」

し「まず、チャイナ服を筆頭として、メイド服、巫女服、スクール水着、体操服に、セーラー服、浴衣に看護服に猫耳にタンクトップに短パンでっしょっ〜(ニヤ 」

ゆ「ぐはぁぁぁぁ!!(吐血)―――なんて無様(笑)

 いえ、むしろ筆頭は巫女服です(黙れ)」

し「更には半被にしたスパッツ、裸Yシャツにバスタオルのみときた!!!!」

ゆ「え?そこまで言ったけ??(記憶喪失)>半被にした(以下略)」

し「まぁ、半分はYU-KIさんでも、色々と混ざってますからね、いろいろな人から煩悩を分けていただいたんで(苦笑)」

ゆ「いえ、確かに萌えなんですが(爆)>半被にした」(以下略)

し「中にはゴスロリというマニアックな意見も・・・」

ゆ「なにそれ??>ゴスロリ 」

し「ゴシック&ロリータ>中世的なフリルのついたドレスなど。

 ロリータ>年下好みというわけではなので注意ね。」





空白




し「っで、ゆーきさんよ、あとがきなんだけどさ・・・」

ゆ「どんな感じで行きましょうか?>あとがき」

し「さっきからの会話(俺とゆーきさんのみ)をコピペしているんですけど・・・」

ゆ「い、今までのは無しの方向で!(笑)>コピペ 」

し「真面目に座談会しましょうか?」

ゆ「そうですねぇ……ではどうぞ!>座談会」

し「といっても先程からのログは取っている奴。」








し「はい、でははじめます〜。」







し「ACT-#03を改訂していただいたわけですが、随分と面白くなってますよね。>ゆーきさん」

ゆ「いや〜多少書き足しただけで、ほとんどしょうへいさんが書いてますがね(苦笑)>しょうへいさん 」

し「そうはいってもPOD中半に沿うギャグ風味で良い感じになっているデスヨ〜>YU-KIさん 」

ゆ「いや〜ホントはもっとセレスを(以下検閲上削除)にするはずだったんですが(爆死)>しょうへいさん」

し「検閲上削除って、YU-KIさん…貴方という人は〜!!(といいつつも頬は緩んでいる 」

ゆ「いえいえ、まだまだ序の口ですよ(ぉぃ>しょうへいさん」

し「…(苦笑」

ゆ「ぢつはまだまだヤバく出来たんですが、18禁(猟奇的な意味で)にする訳にもいかないので踏みとどまりました(笑)>しょうへいさん」

し「今からでも再び改訂できますが?(笑>ゆーきさん 」

ゆ「それはいずれ、またの機会と言うことで(ニヤソ>しょうへいさん 」

し「とぉぉっぉ〜〜〜〜〜っても楽しみにしてます!(苦笑」

ゆ「今度は『目指せ!18禁!』をコンセプトに書かせてもらいますよ(機会があれば)>しゅへいさん」

し「微妙に名前が違うと思いましたが・・・まぁいいでしょう、お互い頑張りましょう!(いいのか!?」

ゆ「と、まあこんな感じで良いですか?しょうへいさん>あとがき」

し「OKです〜、有難うございました〜」








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